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平成29年度「第2回 保井コノ賞」選考結果報告

2018年3月12日更新

平成29(2017)年度「第2回 保井コノ賞」選考結果報告

保井コノ賞選考委員会委員長
お茶の水女子大学 理学部長 山田眞二

第2回保井コノ賞選考委員会は慎重に審議を行った結果、下記の方を保井コノ賞候補者として本学学長に推薦し、了承を得ました。

「保井コノ賞」設立趣旨についてはこちらをご覧ください

保井コノ賞

 柳澤 実穂 氏(東京農工大学工学研究院先端物理工学部門特任准教授)

業績『バイオミメティックセルに関する生物物理学的研究』

柳澤氏の主な研究テーマは、細胞の構造をモデル化したミクロな脂質液滴、脂質膜小胞(リポソーム)や高分子ゲルなどの相転移現象の生物物理学的研究である。柳澤氏の特筆すべき研究業績は、ミクロな脂質液滴内部に高分子を閉じ込め、相分離、ゲル化、界面濡れを競合させることで、様々な形態のミクロゲルを物理的に、同時に自発的に形成させることを示した点である。この研究成果は、生物における形態形成に対して、一つのアイデアを提案するものであり、雑誌、新聞、テレビ番組などで紹介されるなど、社会的にも大きな反響を呼んだ。上記のように柳澤氏の顕著な業績は、保井コノ賞を授賞するに相応しいものである。

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