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2019年度「第4回 小泉郁子賞」選考結果報告

2020年2月18日更新

小泉郁子賞選考委員会委員長
お茶の水女子大学 文教育学部長 水野 勲

第4回小泉郁子賞選考委員会は慎重に審議を行った結果、下記の者を小泉郁子賞候補者として本学学長に推薦し、了承を得ました。
「小泉郁子賞」設立趣旨についてはこちらをご覧下さい

小泉郁子賞

小ヶ谷 千穂 氏
(フェリス女学院大学 文学部コミュニケーション学科 教授)

業績「フィリピン移住女性と複数のモビリティに関する社会学研究」

 小ケ谷氏は、ジェンダー研究、国際社会学がご専門で、その主な研究成果が家事労働力の国際移動に関するジェンダー、エスニシティです。氏の単著『移動を生きる-フィリピン移住女性と複数のモビリティ』(有信堂高文社)は、「社会学評論」(日本社会学会)、新聞紙上において高い評価を受けました。その研究は、フィリピン、シンガポール、香港、台湾、日本、ヨーロッパなどにおけるフィールドワークを通じて、主に家事労働者として就労する女性たちのトランスナショナルな組織活動や、出身家族やコミュニティとの関係を丹念に追うことで、「移動の女性化」という現象を掘り下げて考察しています。
 以上のことから、本選考委員会は、小ヶ谷氏は、人文社会科学の諸分野において顕著な研究業績を挙げた者に対して授与される小泉郁子賞受賞者として大変相応しいと判断しました。

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